俺の習い事
幼少期の頃、どんな習い事をしていただろうか。
そろばん教室、英会話教室などのお勉強。
少年野球、サッカークラブなどのスポーツ。
民族楽器、ピアノ教室などの音楽。
その他もろもろ。
因みに俺はスイミングスクールに通っていた。
習い事ってのは人それぞれで、その分野において学校内では主人公になれた。
サッカー習ってたら体育の時間でヘディングしたり。
ピアノ習ってたら合唱の時に伴奏を任されたり。
俺もそうだ。水泳だって、夏はやはりモテた。
それこそバレンタインデーが夏にあれ、と思うほどに。
でもその分、放課後とかの自由時間が制限されるのは事実だ。
ベタに小学生っぽく、今日秘密基地集合な！と誰かが皆を誘っても、
「あ、ごめん。今日バスケだ...」
「俺も今日くもん行かないと」
と、折角の遊びタイムが台無しなんてことも。
しかも曜日によっては俺だけ予定がある、とか
俺しか暇じゃ無い、とかも全然ある。
学校ではイキり散らかせる分、授業外で拘束されるのは非常に厄介だった。
ここで大人の俺はこう言う。
でも、あの時頑張った、学んだ事がこの先人生の階段となるのだと。
決して無駄な事では無いよ。
今、ここで頑張る事で一歩ずつ成長できるのだと。
俺自身、スポーツを通して挨拶などのマナー、モラルを沢山学んだ。
頑張れ、挫けず踏ん張れ、少年、と。
と、カッコいい事を言うがやはり習い事ってのは嫌いだった。
何で俺だけ遊べねーの？？
何で俺だけディアルガ持ってねーの？？
って疑問がずっとあった。
でもこの時、
まさか20歳を越えてから習い事を始める事になろうとは微塵も思っていなかった。
2021年。2月。土曜日。
俺は友人に遊びに誘われた。
悪い、その日塾あるわ
塾？
予備校か？
いやでもコイツ大学卒業してるし、そんな事ないハズ。バカだし。
と、思ったに違いない。
でも塾に行ったのは事実である。
漢を磨きに通え、ラーメン男塾！
ラーメン男塾である。
飯トレーニングとでも思って欲しい。
塾。俺は塾に通っているのである。
入会は結構前からしていた。
だが忙しくて中々行けず、久しぶりの学び舎。
塾講師は相変わらずちょっと無愛想だった。
そりゃそうだろう。教え子が年に数回しか来ないのだから。
全て、俺がサボり続けていたのが悪い。
その分、今日はしっかり食して帰ります！
汁なし塾長醤油 450g ヤサイ少なめアブラマシマシニンニクマシフライドオニオンマシマシカラメ 付けアブラ
寄り寄りです。
※胡椒のようなパウダーは卓上にある激ウマ塩昆布です。
実に3ヶ月ぶり。
この塾は有名なベテラン講師が在籍。
席は5.6席で皆、最前例でその時を待つ。
早く、教えを請いたい！
早く、成長したい！！！
早く、喰いたい！！！！
生徒は眼を輝かせ、教室内に漂う異様な香りを楽しみながらシャーペンを箸を握る。
そして遂に俺の目の前にも教材が！！
久しぶりの男塾。
サボっててスミマセンでした！！！！
反省。謝罪。感謝。喜び。
色んな気持ちが浮かんで俺は涙を流しそうになる。
こんなに濃い味、久しぶり。
ここの汁なしは麺とカエシの絡みが美しい。
まるでAVを見ているような。
そしてこの付けアブラ。マジで病的美味甘味。
習い事をしていてよかった。いつもそう思う。
あっという間にペロリ、ご馳走様。
また、すぐ来ます！！
※フィクションです。男塾は全く習い事なんかではありませんので、皆さん普通に食べに行きましょう。
過去に紹介もしています！
